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介護保険法の改定で現場はどう変わる?ヘルパーステーションの課題を話しました

「ともに」について24/06/30

こんにちは、ともに管理者の藤原です。

7月に入ったばかりなのに、猛暑日が続いていますね。

ともにではヘルパーも看護師もケアマネジャーも、水分補給に気をつけながら毎日元気に利用者さまを訪問しています。

さて今介護業界では、6月に改定された介護保険法が話題になっています。

ヘルパーや看護師、ケアマネジャーの間でも度々話題に上がり、多くの事業所が混乱しているという話を耳にすることが多くなりました。

そこで今回は実際の現場の状況やヘルパーの思いはどうなのか、変化と課題について訪問介護と居宅介護支援事業、それぞれの責任者に話を聞きました。

事業所の倒産件数過去最多、その理由は?

藤原:6月に介護保険法が改定されたことが、よく話題になっていますね。

谷口(居宅介護支援事業責任者):介護事業者の倒産数が過去最多になったことも、ニュースで取り上げられていますね。非常にショッキングな上に、私たちの近くでも事業所を閉めるという話を耳にするようになりました。

赤﨑(ヘルパーステーション責任者):つながりのあるケアマネジャーさんから電話がかかってきて、「閉める事業所があるので、利用者さまを担当してくれないか」という相談も実際に何度か受けています。

藤原:法改定により運営が続けられなくなる事業所が増えるという話は聞いていましたが、実際に直面すると他人事ではないと感じますね。

谷口:法改定の良い面としてヘルパーの処遇改善が注目されていますが、事業所の運営が成り立たなくなっているという課題も同時に発生しているんですよね。

赤﨑:ヘルパーの待遇を良くして担い手を増やすというのはとても大きな課題でしたから、それが少しでも改善されることは歓迎なんです。

藤原:ただ同時に、基本報酬というヘルパーステーションが得られる報酬が引き下げられ、事業所の運営が困難になっているんですね。

谷口:そうですね、小規模で運営してきた事業所ほど影響が大きかったようです。

法改正による、利用者さまへの影響は?

藤原:法改定の影響で一番気になるのは、利用者さまに悪い影響がないのか、というところですね。

谷口:今回の改定ではヘルパーやヘルパーステーションだけでなく、介護業界のあちこちで様々な変更があったため、利用者さまへの影響は避けられないのではないかと感じています。

藤原:今後介護が必要な高齢者が増えて介護にかけられる費用が限られてくるなか、「必要な支援を必要な人に」という意図があるのだとは思うのですが、利用しているヘルパーステーションがなくなってしまうことだけでも、利用者さまにとっては大きな影響がありますよね。

赤﨑:良い関係性を築いてきたヘルパーに担当してもらえなくなるといった問題もありますし、基本報酬の変更の影響で、これまでと同じサービスを受けられなくなるケースもあるんです。

谷口:法改定を受けて、ケアマネジャーは利用者さまごとにケアプランを作り直しているのですが、ヘルパーも利用者さまも不安を感じていると思います。

赤﨑:利用者さまの状態が良くなって、サービスを減らしても問題なくなったのであれば私たちも歓迎です。けれど利用者さまの状態は変わらないのに、サービスが制限されたからといって「洗濯機は回すけど、洗濯物は干さずに帰りますね」なんて言えませんから。制限された中でどこまで現場が対応していけているのか、利用者さまは困っていないか、ヘルパーには細かく話を聞くようにしています。

理想の介護とは

藤原:今回の改定について現場での実感をまとめると、ヘルパーの報酬を上げることには成功したけれど、事業所が得られる報酬が少なくなり、運営が厳しくなっている現実があるということですね。

赤﨑:ヘルパーはどこかの事業所に所属して活動しなければいけないので、事業所が倒産してしまったら結局しわ寄せがいくのはヘルパーと、その先にいる利用者さまなんですよね。

谷口:今回の改定による影響を見ていると、利用者さまとヘルパー、そして事業所の全てがうまくいく法律を制定するのは無理なのかと思ってしまいますね。

赤﨑:ヘルパーは、利用者さまの役に立てることにとても大きなやりがいを感じてがんばっている人が多いんです。ただやりがいだけでは仕事は続けていけないので、やりがいと同時に十分な報酬が得られて、事業所も働く環境を整えることができたら、結局は利用者さまに対するサービス向上につながると思うんですよね。

藤原:それを限られた介護保険でいかに実現するか、という改善のまだ途中だと考えておけばいいでしょうか。

谷口:例えデメリットが大きいと感じても、不満を抱えているだけでなく、誰にどのようなデメリットがあって、どう変えるべきなのかを、現場にいる僕たちが発信し続けることが大切ですね。

藤原:考え続けていきましょうね、現場の私たちが!

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