こんにちは、ともに管理者の藤原です。
介護福祉士を目指している皆さんの手元には、介護福祉士国家試験の受験票が届いている時期だと思います。
2024年は1月28日に実施される筆記試験と、3月3日に実施される実技試験に向けて追い込みの時期ですね。
そこで今回はともにで介護福祉士の資格を持つスタッフに、過去に受けた国家試験について聞いてみました。
看護助手を辞めて、介護の仕事に転職
藤原:今回は介護福祉士の黒石さんに試験の話を聞いてみたいと思います。黒石さんはもともと看護助手として仕事をされていましたね。
黒石:そうです。同じ看護助手仲間が看護師の試験を受けているのを見ても、自分が看護師として働いている未来が想像できなくて。改めて自分は何がしたいのかを考えたとき、「介護の仕事がしたい」と思ったのが介護福祉士を目指すきっかけになりました。
藤原:看護助手をされている方の中にも、介護福祉士の資格を持っている方がいらっしゃいますよね。
黒石:そうなんです。同僚から資格を取ったという話を聞くこともあって興味を持ちました。
藤原:資格はどのように取りましたか?
黒石:看護助手として勤務していた病院を退職したときに、介護労働安定センターという公益財団法人が介護福祉士の資格取得支援をしていることを知って、半年間そこで勉強しました。
藤原:介護職の職業訓練校のようなところですね。
黒石:そうです。前半は講師の先生による講義や実務講習を受けて、後半からは実習にも参加しました。
藤原:その時点で看護助手としての経験は何年あったんですか?
黒石:9年です。
藤原:では技術面ではさほど難しく感じませんでしたか?
黒石:医療現場で使われる言葉の意味を知っていたことで、知識を理解しやすい状態ではありました。ただ看護と介護で違うこともたくさんあったので、新しく覚えることはテキストを読んだり問題を解いたりするだけでなく、単語帳を作って勉強していました。
藤原:学校を卒業するタイミングで、国家試験を受けたんですか?
黒石:学校を卒業する11月にはヘルパーとして介護施設に就職していたので、1月の試験までは仕事をしながら試験勉強をしました。
初心を忘れず、介護のプロとして働く覚悟を持って
藤原:黒石さんが通った学校には、どういった生徒さんが多かったですか?
黒石:10代や20代前半の若い方か、定年退職後の60代以上の方が多かったですね。
藤原:皆さん介護福祉士国家試験を受けられたんですか?
黒石:受験しない人もいました。私は看護助手として医療現場での実務経験があったのですが、実務経験がない人は受験資格に3年の実務経験が必要になります。60歳から3年の実務経験を積み、その後介護福祉士の資格を取って働くことに不安を感じ、「一応勉強だけはしておく」といった方も少なくありませんでした。
藤原:ヘルパーなど実務として認められた仕事で3年以上の経験が求められる資格でもありますね。
黒石:介護に強い熱意や興味を持っていないと、実務経験を積んで国家試験に合格するまで頑張り続けることは難しいと思います。受講生のなかに「デイサービスの送迎車の運転をしたいから、介護の知識を身につけたい」という方がいて、そのような介護に関して具体的な目標を持った方はとても前向きに勉強されていました。
藤原:黒石さんが言われた通り、介護への興味や熱意が資格取得には不可欠なんですね。
黒石:実務試験は学校で受けるのですが、とても厳しいので事前にみんなで勉強したり、現場経験がある人が経験のない人にアドバイスしたりして助け合いました。そんな場面でも「絶対合格して介護の仕事をするんだ!」という思いがないと、自分や仲間のために必死になれないだろうと思います。
藤原:介護の仕事は熱意や使命感を持った方が活躍している印象があります。そういった方が合格により近づけるということですね。
黒石:同じことを勉強していても熱量はみんな違っていることを学校で知って、ますますそう感じるようになりました。
藤原:私たちからしても、そういった熱意のある方と一緒に働きたいですよね。では最後に、黒石さんからこれから介護福祉士国家試験を受ける方に向けて、メッセージをお願いできますか。
黒石:試験を受けて介護福祉士になりたいと思っている方は、「介護福祉士としてこんな仕事がしたい」、「こんな介護福祉士になりたい」といった理想像があると思うんです。合格して実際に仕事を始めると、忙しさや慣れで忘れてしまいそうになるのですが、介護の仕事を続けていく上で最初の気持ちは一番大切だと私は感じています。
ぜひその気持ちを大切に、いつまでも心に置きながら、介護福祉士として活躍してほしいと思います。
藤原:初心と熱意、私たちも覚えておきたいですね!
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