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「介護認定の時になんでも一人でできると答えてしまう」低い認定に悩むご家族の思いを共有しました

「ともに」について24/11/30

こんにちは!ともに介護事業責任者の藤原です。

今年は冬が来ないのかと思うほどの気温が続きましたが、一気に冬らしい寒さが到来しました。

朝晩の寒暖差に加え、思いがけない寒さに体調を崩される利用者さまが増えており、私たちも注意しています。

このブログでは2回に渡り、ケアマネジャーの谷口と住田に、介護を担うご家族が抱くことの多い悩みについて聞いてきました。

👉介護が必要になった家族の世話は誰がする?理想の介護について話しました

👉「ヘルパーやデイサービスとうまく付き合ってほしい」介護を担うご家族の悩みを共有しました

話していくと介護のお悩みは非常に表に出しづらく、多くのご家族が自分たちだけで抱えてしまっているということが浮き彫りに。

私たちは発信の必要性を強く感じるようになりました。

そこで今回はよくあるご家族のお悩みとして、「介護認定を受けた際、利用者さまが普段以上に何でもできることを調査員に伝えてしまい、ご家族が思っていたような認定が受けられない」というお悩みについて考えてみました。

介護認定とは?

まず介護認定とは、高齢者が日常生活でどのくらい介護や支援が必要かを判断し、その人に合ったサポートを決めるための手続きです。

かかりつけの医師に相談したり、市区町村の相談窓口に申し込むと、専門の調査員が自宅などに訪問し、本人や家族と面談を行います。

この面談では食事や入浴、トイレなど日常生活の様子を詳しく確認します。

それに医師の意見書からの情報を加え、どのくらいの介護が必要かを7段階(要支援1・2、要介護1~5)で判断します。

例えば、「少し手助けがあれば自分でできる」という場合は「要支援」となり、軽いサポートを受けられます。

一方、「ほとんどのことが一人では難しい」という場合は「要介護」となり、より手厚い介護サービスを利用できます。

介護認定におけるご家族の悩み

藤原:介護認定の際、ご家族が困ってしまうケースが多いんですね。

住田:そうです。例えば料理や入浴、自分でトイレに行くといった日常生活の中でご家族に助けてもらっていることについて聞かれたとき、「自分一人でできている」と答えてしまう方が結構いらっしゃるんです。

谷口:ご家族には普段の生活の中で負担がかかっているので、適切な介護認定を受けてサポートを得たいと考えているケースが多いですね。

藤原:ご家族からすると「普段できていないのに!」という、悲鳴を上げたくなるような状況もあるということですね。

住田:要支援や要介護ならどの段階に該当するのかによって、利用できるサービス内容が大きく変わってくるので、ご家族の思いは切実です。

谷口:毎日、毎時間のことなので、ご家族の負担が非常に大きくなっているケースも珍しくないんです。

藤原:手すりや介護用品のないご自宅で、介護の経験のないご家族が介護をするということは、本当に大変なことですよね。ショックを受けられる気持ちはわかります。

利用者さまはなぜ「一人でできている」と答えてしまうのか

藤原:お二人はなぜ、利用者さまが「一人でできている」と答えてしまうと考えていますか?

谷口:ひとつには、判断能力が低下していることが原因として考えられると思っています。利用者さまは嘘をついているつもりは全くなく、ずっとできていたのだから、自分はできると思っているというケースです。

藤原:確かにそうですね。

住田:他の原因としては、「人に迷惑をかけたくない、かけるべきではない」といった思いを持ってこれまでの人生を過ごして来られた方だと、「できる、大丈夫」と言ってしまうケースがあるようにも思いますね。

藤原:こちらも嘘をついているのではなく、責任感といったご本人の気質によるものですね。

住田:原因は様々ですが、ご家族の中には「見栄を張っている」と感じる方もいらっしゃるので、そこは私たちが利用者さまの思いを汲み取ることで、みんながそれぞれの思いをスムーズに理解できると思っています。

ご家族の立場から状況や悩みを伝える機会もあります

藤原:利用者さまの面談中は口出しできませんが、ご家族には別で話を聞く時間がありますね。

谷口:利用者さまとのお話が終わってから、ご家族にも調査員が話を聞きます。

住田:その際、ご家族からはリアルな利用者さまの状況をお伝えするのがいいかと思います。

谷口:今日は少し、いつもより力が入ってしまっているということも、お伝えする分には問題ないと思います。

藤原:どういった判断になるにせよ、ご家族は利用者さまと違う立場から、状況をお伝えすればいいということですね。

住田:介護を考えるとき、ご家族は非常に重要な要素ですから、ご家族の意見を含めずに判断するということはありません。ただご家族の希望がそのまま通るわけではないこともある、というのが介護認定の現実です。

藤原:どんな判断が出るにせよ、サポートしていく私たちは、利用者さまと同時に常にご家族も一緒に支えていけるよう、コミュニケーションを深めていきましょうね。

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ともにでは利用者さまに寄り添い、
日々の暮らしをあたたかく支える
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