こんにちは、ともに介護事業責任者の藤原です。
ともに訪問看護ステーションには、4月から新たに理学療法士の佐々(ささ)が加わりました。
障害者支援施設での支援経験を経て、「変化が少ないからこそ、ずっと関わり続けたい」という信念のもと、10年以上の経験を積んできたベテランです。
今回はリハビリへの強い信念と、家庭的な一面が魅力的なスタッフをご紹介します。
「関わり続けたい」から始まった、リハビリの道
藤原:もともとは障害者施設で勤務されていたんですね。
佐々:そうなんです。介護の業界に入った当初は、自閉症の方が暮らす障害者施設で6年ほど働きました。その中で、「もっと身体的な支援もできるようになりたい」と思い、夜間学校に通って理学療法士の資格を取りました。30代になってからの再スタートでしたね。
藤原:作業療法士ではなく、理学療法士を選ばれたのはなぜですか?
佐々:自閉症の方の生活において、身体をどう育てるか、動かすかという視点がとても重要だと感じていて、「動き」に関する支援に惹かれたんです。卒業後は学んだことを活かし、リハビリの道を本格的に進むことになりました。
藤原:障害者や高齢者などさまざまな現場を経験されてきて、ともにで訪問リハビリを選ばれた理由を教えていただけますか?
佐々:病院や施設では、一定期間での支援が基本です。でも、僕は“途切れない関係”を大切にしたいと思っていて。最後まで関わりたいという強い思いがあったのが、訪問リハビリを選んだ理由です。自閉症の方への支援でもそうだったんですが、子どもでも高齢者でも、人生の節目節目で状態が揺れる中、その変化の前後も見ていたいと思っていました。
藤原:訪問だと、生活の場そのままで、長く寄り添えるということですね。
佐々:その通りです。高齢の方は現状維持がゴールになることも多いですが、変化が少ないからこそ、「変わらないでいられること」がどれだけ価値のあることか、日々感じています。
「変わらないを支える」支援をめざして
藤原:佐々さん、今後はどういった支援に関わっていきたいですか?
佐々:障害のある方も含めて、疾患や年齢で線を引かず、幅広く関わっていきたいですね。精神的な課題についても関心を持って見ていますし、いつか理学療法士の立場でも役に立ちたいと思っています。
藤原:リハビリをする中で、大切にしているのはどのようなことですか?
佐々:変化が少ない中でどうモチベーションを保つかですね。最初の1ヶ月は変化が見えやすいけれど、続けていくと「変わっていないこと」が当たり前になってきます。でも、それは続けているからこその成果なんです。
藤原:リハビリを続けていなければ、現状維持ではなく悪くなっている可能性があったということですね。
佐々:はい。リハビリは「続けているからこそ、今の生活を維持できている」という側面がある一方で、僕自身はあまり「頑張ろう」とは言わないようにしていて。たとえば庭いじりが好きなら可能な範囲で楽しんでもらって、それで腰を痛めてしまっても、「一緒に治していきましょう」と、日常生活をそのまま受け止めることを意識しています。
藤原:利用者さまが利用者さまらしく、暮らしていけることを大切にしているんですね。どういったときにやりがいを感じますか?
佐々:「歩けるようになったよ」とか「ありがとう」と言われると、やっぱり嬉しいですよね。ただリハビリが上手くいくことも大切ですが、「会えて嬉しい」と言ってもらえると、サポートしてよかったと思いますね。ご家族から「佐々さんに聞こうか」と言われるのも、信頼されている実感があって嬉しいです。
家族と向き合う時間も、仕事も。自分らしく働ける場所で
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事務の松田と
藤原:ともにで働いてみてどうですか?
佐々:看護や介護のスタッフと同じ空間で仕事ができるので、多職種連携のしやすさを感じています。分からないことをすぐに聞ける安心感もありますね。書類を作成するのは大変ですが(笑)。
藤原:介護や看護は書類に追われますよね。では佐々さん、これからの目標を聞かせてください。
佐々:まずは「チームの一員として自然に動けるようになること」です。今も一人で訪問に出ていますが、もっとスムーズに動けるようになりたいです。
藤原:お子さんがいらっしゃるとのことですが、家庭との両立はいかがですか?
佐々:上の子が剣道をしていて、今は遠征の送り迎えや試合への付き添いで、週末はほぼ全部埋まっていますね。ともには働き方に柔軟性があって、フレックスで勤務時間を調整できるので、遠征のサポートもしやすくて助かっています。
藤原:それは何よりです。リフレッシュはどうされていますか?
佐々:カレー作りですね。玉ねぎを30分以上炒めていると、完全に“無”になれます(笑)。味よりも、その時間が好きなんだと思います。
藤原:佐々さんからは利用者さまに寄り添うという、強い意志を感じますね。これからもともにの現場に、新しい風を届けてくださいね。
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ともにでは利用者さまに寄り添い、
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