こんにちは!ともに管理者の藤原です。
ここ最近、このブログでは訪問看護師やアマネジャーと一緒に、「利用者さまとの会話」について考えてきました。
👉 利用者さまやご家族との会話、ともにのケアマネジャーはこうしています!
👉利用者さまとの会話は長い目で自分らしく。ともにの看護師はこうしています!
1人ずつ話を聞いてみると、みんな利用者さまを最優先に考えながら、その時々に一番よいと思うことを実践していることがわかってきました。
看護師やケアマネジャーなど、それぞれの役割や個人個人で会話の内容や配慮の仕方が様々なのは、さすがともにのスタッフといったところ。
そこでこのシリーズ第3弾となる今回は、20年以上のキャリアを持つベテランのヘルパー2人に、利用者さまとの会話をどう捉えているかを聞いてみました。
いつも利用者さまの話を「聞く」つもりで
藤原:会話に悩んでいる姿が想像しにくい2人ですが、初めて訪問するとき、利用者さまとはどんなことをお話ししていますか?
ヘルパーA:初めてのご訪問のときは、自分の名前と会社を伝えるくらいで、後はご要望を聞いたりする程度です。基本は利用者さまからのお話を聞いて、こちらから積極的に話しかけていったりはしません。
ヘルパーB:せっかくご自宅で介護を受けられているわけですから、利用者さまのペースで心を開いていただけたらと思うんです。何をしてもらいたいかを聞きながら、少しずつ話題を広げていっていますね。
藤原:利用者さまがお話ししたければ聞くし、そうでなければ無理にはお話ししないんですね。慣れてきたらどんなことを話していますか?
ヘルパーA:野球とか…高齢の利用者さまとは相撲のお話をすることがありますね。私はこの仕事を始めてから、相撲のニュースを気にするようになりました。
ヘルパーB:私はもともとおばあちゃん子だったので、時代劇の話をすることもあります。出演している俳優さんのことを話したり、何かしら共通の話題を見つけていく感じですね。
藤原:利用者さまの興味があることについてお話ししているんですね。その際、配慮していることはありますか?
ヘルパーA:お体のことを知る目的に加えて、お話ししたくないことがあれば知っておきたいので、ケアマネジャーが知らせてくれる情報には必ず事前に目を通しています。
まずは仕事を終わらせることに集中。会話はその時の流れで
藤原:訪問看護もそうですが、訪問介護も時間に追われますよね。
ヘルパーB:そうなんです。「1時間で買い物に行って調理をする」という仕事なら、下ごしらえや調理の段取りを考えながら効率よく済ませていく必要があるので、比較的業務に集中しています。
ヘルパーA:どれだけ経験を積んでも時間の流れは変わらないので、まずは業務の時間配分に集中すればいいと思います。ベテランでも業務をこなしながら、初対面の利用者さまとの会話を盛り上げるなんてできませんから。
ヘルパーB:利用者さまがお一人で行うには難しいことを代行するのがヘルパーの仕事であって、こちらからにぎやかに話をしなかったと責められることはないんです。無理に「会話しなければ」と思わなくていいんですよ。
藤原:初めてお会いする利用者さまは、介護サービスそのものの利用が初めてという方も多いですよね。お互いのペースで慣れていけばいいですね。
ヘルパーA:本当にそうです。おとなしい方だと思って静かにしていたら、Bさんとはすごくおしゃべりを楽しんでいらしたなんてことも珍しくありません。それぞれのヘルパーと、利用者さまだけの距離感や空気があるのが当たり前なんです。
ヘルパーB:私は最初からどんどん話しかけますけど、Aさんは人見知りだといいます。でもどちらもヘルパーとしてやってこれていますから。みんな違っていていいんですよ。
藤原:「どこかのタイミングで、いろいろお話しできるようになればいいな」くらいの気持ちでいればいいということですね。お2人がどんな利用者さまにも落ち着いて対応している理由がよくわかりました。
ヘルパーA:何回もお会いして、時間がかけられるところが訪問介護の魅力ですから。焦らず楽しみましょう!
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ともにでは利用者さまに寄り添い、
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